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地下水の貯留層と利用量

地層と地下水

 砂や礫のすき間に溜まっている水を地層水といいます。私たちが利用している地下水の多くは、このタイプです。不透水層は粘土などのような水が流れにくい地質からなる難透水層と、固結した岩のように水を通さない非透水層に分かれます。  また、地表下にあって最初の不透水層の上部に水を貯えている層を不圧地下水の帯水層(不圧帯水層)といい、更に深いところの不透水層と不透水層にはさまれて水を貯えている層を被圧地下水の帯水層(被圧帯水層)といいます。  ただし、砂や礫からなる地層であっても、古い地質時代の堆積物は固結が進行して間げきが小さくなっているため帯水層と捉えることはできません。帯水層として期待ができる地層は、地質年代でいえば新第三紀鮮新世(533.3万年前)以降の新しい地層となります。  この他、岩盤の割れ目などに貯まった裂か水や、独立したお椀状の帯水層に貯まった宙水があります。裂か水は一般に分布が複雑であり詳細な地下水調査を実施しなければ実態の把握は難しいのですが、規模の大きな割れ目などに遭遇すれば、地下水を確保できる可能性があります。宙水は、涵養量も少なく持続的な利用はできません。


全国の地下水使用状況

 地下水は、個々の使用者が設置した取水施設により直接取水されるため、取水量を正確に把握することは困難ですが、 我が国の都市用水及び農業用水における地下水使用量は約89億㎥/年と推計され、平成27年(2015年)における都市用水及び 農業用水の全使用量約800億㎥/年の約11%を占めています(平成30年度版日本の水資源・国土交通省より)。


事例 水道と地下水(水質良)利用の経済的検討

月の使用水量が多ければ多いほど、地下水を利用する方がコストを低く抑えることができます。

以下に検討案の一例を示します。

このケースでは、臭気除去処理設備が必要な場合でも、およそ2年半で導入費用を回収できます。

水質が良好な地下水であれば、処理設備が不要なため、およそ1年で導入費用を回収できる場合もあります!


※年間の使用水量 約28,000㎥で計算

※水源の深度により、イニシャルコストは上下します。


イニシャルコスト回収年数と使用水量の関係

使用水量が多ければ多いほど、イニシャルコストの回収にかかる期間は短くなります。

※イニシャル・ランニングコストは上記の事例(良質地下水)で計算

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